２８日午前、愛知県岩倉市で１１歳の男の子が殺害された事件で、警察は１７歳の兄を殺人の疑いで逮捕しました。

　逮捕されたのは、特別支援学校に通う少年（１７）です。江南警察署によりますと、少年は２８日午前、岩倉市内の自宅の２階の部屋で、小学６年生の弟（１１）の胸や腹などを刃物で刺して殺害した疑いがもたれています。

　「（死亡した）弟はいつも『おじさん』と話しかけてくれる気さくな子」（近所の人）

　「（兄弟が）お互いにちょっかい出すと（祖母が）『やめなさい』と言っていたらしい。（少年は）テレビゲームで負けると、やはりカーッとなったんじゃないか」（親せき）

　少年は血まみれで倒れていた弟の側でテレビを見ていたところを、祖父の通報で駆けつけた警察官によって発見されました。少年は当初、「ケンカをして刺した」などと話していましたが、取り調べに対して「覚えていない」などと供述しているということです。

　事件当時、自宅には少年と弟、祖父の３人がいて、少年がいた部屋や台所からは血のついた包丁やはさみが見つかりました。警察は少年が犯行に至った動機や経緯などを詳しく調べる方針です。（28日23:15）