地方議会で、議員に支給される政務調査費の使いみちを公開する流れが進んでいますが、東京都議会でも議員が昨年度に使った政務調査費の使いみちを記した領収書など、およそ３万枚が初めて公開されました。

　公開されたのは、都議会議員１２７人が昨年度１年間に使った政務調査費の収支報告書と領収書の写しで、総額８億４０００万円あまりにのぼります。支出の中で最も多くを占めているのは、各会派が支援者向けに出している広報誌の発行額で、およそ２億９７００万円です。

　個人に支払われる人件費の金額や支払先など多くが「黒塗り」にされていますが、都議会局は「個人情報や法人情報が特定されると、個人の利益を害するおそれがある」ため、「黒塗り」にしたと説明しています。

　政務調査費の領収書などの公開は、ほとんどの地方議会で進んでいますが、公開される範囲などは各議会によって異なるため、公開のあり方についても今後、議論されることになりそうです。（31日19:16）