裁判員裁判を経験した市民がお互いに自らの体験などを語り合うことで制度の改善に役立てようと「裁判員経験者ネットワーク」が設立され、その初めての交流会が20日、東京都内で開かれました。
「裁判員経験者ネットワーク」の初めての交流会に参加したのは、東京地裁や千葉地裁などで裁判員裁判を経験した7人の市民です。交流会の冒頭部分以外は非公開で行われ、弁護士や心理カウンセラーの立会いのもと、終始なごやかに話し合いが行われました。交流会を終えた裁判員経験者からは「裁判が終わった後も経験者同士で話し合いのできる場を設けてほしい」という声や「判決を言い渡すまでは裁判所は丁寧に対応してくれるが、判決後は被告のその後に関する情報を一切開示してくれない」といった不満の声が出たということです。
ネットワークでは来月9日に名古屋でも同様の交流会を開く予定で、守秘義務などが気になって悩みを話せずにいる裁判員経験者は是非、参加してほしいと呼びかけています。(20日19:45)