妻の遺体を自宅のベランダに放置したとして、奈良県の７７歳の男が逮捕されました。男は、「市に届ける手続きが面倒だった」と供述しているということです。

　死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、奈良県・葛城市に住む安田英男容疑者（７７）です。警察によりますと安田容疑者は、自宅のベランダに妻の米子さん（７３）の遺体を放置した疑いが持たれています。

　１９日午後２時ごろ、付近の住民から「生ゴミのような匂いがする」と通報があり、警察官が駆けつけたところ、ベランダに敷かれたブルーシートの上に膝を抱え込むようにして横たわるミイラ化した遺体が見つかったということです。

　安田容疑者は取り調べに対して「６月に食事を与えに行ったら死んでいた。市に届ける手続きが面倒だった」と供述していて、遺体には目だった外傷はないということですが、警察は遺体を解剖して死因を調べることにしています。（20日04:35）