女性の水死体が山の中から見つかったニュースです。遺体は岐阜県内で発見されましたが、その身元が３か月前から行方不明になっている愛知県内の女性の可能性が出てきました。

　岐阜県御嵩町。人通りがほとんどないこの山林で、女性の遺体は見つかりました。

　「おととい、こちらの側溝の先で女性の遺体が発見されました。遺体は仰向けに横たわっていて、腐乱していたということです」（記者）

　遺体が見つかったのは林道脇の側溝。道路工事をしていた作業員が警察に通報しました。

　「畑の作業や田んぼの作業をしている人が通るだけ。１日に（車は）数台通る程度」（近所の人）

　遺体は林道脇の側溝に仰向けで倒れていて、上半身の上には側溝のフタがかぶせられていました。発見当時、水は１、２センチほど流れていたといいます。

　女性は青い長袖シャツに黒い長ズボン姿、靴は履いていませんでした。司法解剖の結果、遺体は４０代から５０代の女性、死後３か月程度経っているといいます。

　死因は水死、なぜ山の中で・・・

Ｑ．水路に水は？
　「ほとんど流れていないはず」（近所の人）

　謎に包まれたこの事件、その後の警察の捜査で、この遺体が隣の愛知県で行方不明になっている女性の可能性が出てきました。

　「去年１１月から愛知県東海市のこちらのアパートに住む４８歳の女性が行方不明になっています」（記者）

　この女性は３か月前の去年１１月７日、車で出かけたまま行方が分からなくなっています。

　「奥さんの車はなくなったと思っていた」（近所の人）
　「明るい方だったと見受けます」（近所の人）

　女性は東海市内のリサイクル会社に勤めていて、夫と子ども２人の４人で暮らしていたといいます。

　「本当に残念です。はっきりしたことは、まだ警察にも聞かされていないので」（女性の夫）

　この女性の周辺では不可解なことが相次いでいます。警察によりますと、行方不明になった翌日、名古屋市内で女性の車が見つかりました。車内のカーナビは壊され、消火剤が撒かれていました。

　そして、三重県桑名市で証明書と財布が、岐阜県海津市で携帯電話が、それぞれ見つかりました。財布の中から現金などが盗まれた形跡はなかったといいます。

　女性は何らかの事件に巻き込まれたのでしょうか。連絡がとれなくなった時期や年齢が近いことなどから、警察はＤＮＡ鑑定などを行って遺体の身元の確認を進めています。（23日23:45）