去年８月、東京・伊豆大島で６８歳の女性が殺害された事件で、女性の携帯電話が現場近くの畑に捨てられていたことが、警視庁への取材で新たにわかりました。警視庁は、犯人につながる有力な手がかりとみて解析を急いでいます。

　この事件は去年８月、東京の伊豆大島でアルバイトの金子エイ子さん（当時６８）が、自宅近くの農道で耳や口から血を流して死亡しているのが見つかったものです。

　警視庁は遺体の状況などから殺人事件とみて捜査していますが、警視庁へのその後の取材で、金子さんの携帯電話が現場近くの畑に捨てられているのを近所の女性が見つけ、先月下旬、警視庁に任意提出していたことが新たにわかりました。

　「去年９月、現場から７０メートルほど離れたこちらの畑で、金子さんの携帯電話が見つかっていたということです」（記者）

　携帯電話は事件発覚のおよそ１週間後に女性が見つけましたが、持ち主が分からず、保管していたということです。

　「一日も早く（犯人を）見つけてほしい。金子さんの供養にもなる」（金子さんの元同僚）

　事件発生から２８日でちょうど半年がたちますが、警視庁は金子さんの携帯電話が犯人につながる有力な手がかりとみて、通話履歴のほか、指紋やＤＮＡ鑑定を行うなど捜査を進めています。（28日11:12）