香川県豊島に不法投棄された産業廃棄物によって汚染された土壌の問題で、香川県は２３日から汚染土壌を福岡県の工場へ運び出す作業を始めました。

　豊島の汚染土壌の運搬作業は、２３日朝から始まりました。汚染土壌は、２０１１年に産業廃棄物の下で見つかったもので、当初、大津市で処理する計画でしたが、地元の反対で去年５月に断念していました。このため、福岡県の三菱マテリアル九州工場に委託して処理することにし、搬送作業を始めたものです。

　汚染土壌はおよそ７万トンあり、２３日は６５０トンが船に積み込まれました。輸送船は瀬戸内海を通り２５日に工場に到着する予定です。

　「緊張感を持って安全と環境保全を第一に粛々とこの事業を進めてまいりたい」（香川県 工代祐司環境森林部長）

　香川県は、汚染土壌を含めて、豊島にある全ての産業廃棄物を２０１６年末までに処理するとしています。（24日01:32）