自民党の高村正彦副総裁は4日午前、後藤健二さんが外務省から昨年9月以降、3回の渡航自粛要請を受けたにもかかわらず、中東の過激派「イスラム国」の支配地域に入り殺害されたことに「真の勇気でなく、蛮勇とも言うべきものであったと言わざるを得ない」と述べた。党本部で記者団に語った。
高村氏は、後藤さんがイスラム国の支配地域に入る前に「自己責任だ」と述べたことに触れ「個人で責任を取りえないようになることもありうる」と指摘した。「後藤さんの遺志を継いで後に続く(後藤さんと同じように)優しく、使命感が高く、意欲のある人へのお願いだ」とも述べ、自制を促した。