甘利明経済財政・再生相は6日の閣議後の記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉をめぐる先の日米事務レベル協議について「前進はしているが、期待したほどの進捗がなかった」との認識を示した。2月中をめざす日米の閣僚折衝は「今月中にできれば非常に好ましいが、若干ずれ込むかもしれない」と述べた。日米は近く改めて事務レベル協議を開く。
協議の状況について経財相は「具体的な話がかなり報道され、日米双方のステークホルダーや議会関係者の間に動揺が走っている。次のステップに進む際に支障になった」と指摘。日米決着が前提となる12カ国の閣僚会合は「できれば春の早いうちと考えている」と語った。