宮沢洋一経済産業相は6日、原子力発電所の再稼働の遅れが、政府が検討を始めた2030年の最適な電源構成(ベストミックス)の議論に影響しないとの認識を示した。同日の記者会見で明らかにした。
九州電力川内原子力発電所(鹿児島県)の再稼働は、手続きの遅れで今夏以降にずれ込む可能性が出てきた。宮沢氏は「川内原発は再稼働に向けて着実に進んでいる」との認識を示した上で「個々の原発の遅れはベストミックスの議論に影響しない」と述べた。
経産省は5月をメドに、原発を一定の割合で使い続ける前提でベストミックスを決める。宮沢氏は再稼働の進展具合とは関係しないと強調することで、議論を急ぐ考えを示したとみられる。