【ニューヨーク=共同】米国でホンダ車に搭載したリコール(無料の回収・修理)対象のタカタ製エアバッグが異常破裂し、運転していた男性が死亡した1月の事故で、地元当局は金属片が首に刺さったことが死因とする検視結果をまとめた。AP通信が9日報じた。
この事故は米南部テキサス州で1月18日に発生し、低速で他の自動車に衝突後に作動したタカタ製エアバッグが破裂した。検視結果の報告によると、直径約7センチ、重さ約369グラムある金属片が男性の首を刺しており「エアバッグのガス発生装置の破片と考えられる」と指摘した。
事故車の2002年型「アコード」は運転席エアバッグが作動時に破裂し、ガス発生装置の金属片が飛び散って乗員が負傷する恐れがあるとして11年にリコールの対象となった。ホンダの記録によると事故車は修理を受けておらず、転売を経て昨年4月に男性が中古車として購入していた。
この事故を含めて、タカタ製エアバッグの欠陥に絡む事故で亡くなった可能性があるのは、米国とマレーシアで計7人に上っている。