【ワシントン=吉野直也】オバマ米大統領は10日、ロシアのプーチン大統領に電話した。緊迫するウクライナ東部情勢を巡り親ロシア派への軍事支援を続けるなら「代償」は重くなると警告した。米側は追加制裁に加え、ウクライナ軍への殺傷能力がある武器の供与を検討中だ。
11日にベラルーシで開くロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの4カ国首脳協議に関しては「この機会をとらえることが重要だ」と述べ、孤立するプーチン氏に軟化を促した。
オバマ氏はウクライナのポロシェンコ大統領にも電話し、4カ国による和平交渉への支持を伝えた。ロシアが昨年9月の停戦合意に従う必要があるとの認識で一致した。オバマ氏はウクライナへの財政支援も約束した。