【ワシントン=吉野直也】オバマ米大統領は11日午後(日本時間12日未明)、緊急声明を読み上げ、中東の過激派「イスラム国」への武力行使を認める新たな決議案を議会に提出したと明らかにした。人質の捜索・救出やイスラム国幹部への特殊任務を遂行する部隊の派遣を求める内容で「難しい任務だが、イスラム国は壊滅することになるだろう」と明言した。
決議案は「大規模な地上部隊の派遣を求めるものではない」と説明したものの、これまで否定してきた地上部隊の派遣に道を開くことには変わりない。空爆だけに頼ってきたイスラム国への対応を事実上、転換することになる。