中国電力(9504)は12日、海外円建ての新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行し、海外市場から1000億円を調達すると発表した。同社のCB発行は28年ぶり。調達資金のうち、火力発電所の高効率化や液化天然ガス(LNG)の利用拡大に向けた設備投資、環境関連技術の研究開発費として2017年3月までに約450億円を投じる。このほか、発行済みの普通社債の償還(償還期限15年5月)に約550億円を充てる。
額面500億円で、満期が18年と20年の計2本を発行する。いずれも払込期日と発行日は3月2日(ロンドン時間)で、表面金利が付かないゼロクーポン債とした。今回のCBの利点として同社は、普通社債より発行コストが低いことに加え、海外市場の投資家が対象で資金調達手段の多様化につながることを挙げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕