【ニューヨーク=蔭山道子】米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が12日発表した2014年10~12月期決算は、純利益が前年同期比67%減の6億5500万ドル(約780億円)だった。負債償還に伴う損失が重荷となった。
営業利益(税引き後)は18%減の13億7100万ドルで、市場予想を下回った。市場金利の低下で将来の保険金支払いに備えた積立金を増やしたほか、資産運用益も減った。事業別では個人向けが低調だった。大規模な自然災害が少なく、企業向けの損害保険は好調だった。最大25億ドルの自社株買い枠を追加設定する計画も発表した。