大阪市東住吉区のマンションで住人の白田光さん(23)が殺害された事件で、大阪府警は13日、殺人容疑で逮捕した交際相手で府警阿倍野署地域課巡査長、水内貴士容疑者(26)を懲戒免職処分とした。これまでの調べに対し、水内容疑者は「結婚を隠して交際していた」と話しており、1月に結婚の事実を知った白田さんと別れ話でもつれていたという。
同署の愛甲哲也署長(60)は監督責任で本部長注意とした。大阪地検は13日、水内容疑者を殺人罪で起訴する見通し。
府警の大村喜一監察室長は「動機と経緯において酌量の余地なく、悪質極まりない行為。被害者及びご遺族並びに関係者に深くおわび申し上げる」としている。
府警によると、愛甲署長が13日までに白田さんの父親らと面会して謝罪した。
水内容疑者は1月24日朝、白田さんの自宅マンションで出勤前の白田さんの首を革製のベルトで絞めるなどして窒息死させた疑いが持たれている。
水内容疑者は東日本大震災に伴う業務で宮城県警に出向中の2013年5月ごろ、同県内の大学に通っていた白田さんと知り合い、交際を始めた。昨年4月に府警に戻り、出向前から交際していた別の女性と昨年8月に結婚したが、大阪市内の病院で働き始めた白田さんとの交際も続けていた。