15日午後1時半ごろ、東京臨海部の新交通システムゆりかもめの竹芝駅(東京都港区)で、6人の客が乗っていたエレベーターが、ホーム階(地上3階に相当)から改札階(同2階)までの高さ約6メートルを、40分かけてゆっくりと降り続けるトラブルがあった。
通常は20~30秒で移動する距離。閉じ込められた状態となった6人は立腹していたといい、ゆりかもめの運行会社は「大変なご迷惑をおかけした」としている。エレベーターは三菱電機製で、トラブル後は使用を止めているという。
運行会社によると、ホーム階でエレベーターに乗った客が、非常用のインターホンで「扉が閉まらない」と訴え、その後に「扉が閉まってゆっくり降下している」と報告があった。
竹芝駅は駅員が常駐しておらず、近くの駅の駅員が約5分後に駆けつけたときには、エレベーターが降下を続けていて、さらに約35分かけて改札階に着いた。運行会社はタクシーを手配し、6人が希望したJR品川駅へ送り届けた。〔共同〕