SMBC日興証券は19日、2014~16年度の日本経済見通しを発表した。15年度の実質国内総生産(GDP)の成長率は前年度比2.3%増と12月の前回予想から0.1ポイント引き上げた。政府が3.5兆円の景気対策を決めたことを織り込んだ。今回初めて発表した16年度の成長率は同1.9%増とした。
米国景気の回復による輸出増と石油などの資源安を受け、貿易収支が15年1~3月期に黒字転換すると展望。国内では実質所得が4月以降プラスに転じるとした。日銀の追加緩和は4月末までに実施されると見込む。
14年度の実質GDPは同0.9%減とし、前回予想から0.3ポイント下方修正した。
リスク要因としてロシア危機やギリシャのユーロ離脱などを挙げたが、会見した牧野潤一チーフエコノミストは「いずれもテールリスク。それほど重きを置いていない」と話した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕