23日早朝の東京外国為替市場で、円相場は続落して始まった。8時30分時点では1ドル=119円06~08銭近辺と、前週末20日の17時時点に比べ24銭の円安・ドル高で推移している。欧州連合(EU)は20日に開いたユーロ圏財務相会合で、ギリシャ向け支援を延長することで暫定合意した。ギリシャ債務問題に対する懸念がひとまず後退したとの観測から、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、前週末の海外市場では低金利通貨である円を売りドルを買う動きが優勢となった。きょうの国内市場も、その流れを引き継いで始まった。
23日の東京市場の取引時間帯では、円相場を大きく左右しそうな経済指標の発表は予定されていない。週半ばに米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の議会証言を控えて「積極的に持ち高を傾ける動きは限られている」(外国証券)として、円はやや下げ渋っている。
円は対ユーロで反落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=135円49~56銭近辺と同55銭の円安・ユーロ高で推移している。ギリシャ問題に対する懸念からユーロは前週末まで弱含んで推移していたが、ユーロ圏財務相会合での暫定合意を受けて安心感が広がり「ユーロの買い戻しが入った」(外国証券)。
ユーロの対ドル相場は反発して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.1380~83ドル近辺と同0.0025ドルのユーロ高・ドル安で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕