NTTドコモは25日、国内最速の通信サービス「PREMIUM(プレミアム)4G」を3月27日に始めると発表した。毎秒225メガ(メガは100万)ビットの高速通信が可能で、容量が大きい動画などのデータを簡単に取り込める。東京など22都道府県の中心市街地からサービスを始め、2016年3月期に全国の主要都市に広げる計画だ。
ドコモによればフルハイビジョン画質で撮影した約8分間の動画を取り込む場合、従来は34秒かかった。新サービスでは20秒に短縮できるという。まずパソコンのデータ通信などに使うモバイルルーター向けに提供し、16年3月期にはスマートフォン(スマホ)の新機種でも使えるようにする計画だ。
高速通信サービス「LTE」をさらに速くした「LTEアドバンスト」と呼ぶ方式で提供する。複数の電波を束ねて使う技術「キャリアアグリゲーション」に加え、利用者が集中する地域に小型基地局を集中的に配置する仕組みを活用する。
KDDI系のUQコミュニケーションズ(東京・港)のサービス(毎秒220メガビット)を上回る速度となる。