望月義夫環境相と上川陽子法相がそれぞれ代表を務める自民党支部が、国からの補助金交付が決まっていた総合物流会社「鈴与」(静岡市)から2011~12年にも計620万円の寄付を受けていたことが28日、分かった。
政治資金規正法は補助金の交付決定通知から1年間、政党や政治資金団体への寄付を禁じているが、政治家側が交付決定を知らなければ刑事責任を問われない。
環境省によると、鈴与は11、12年に環境省の「家庭・事業者向けエコリース促進事業費補助金」を申請。同省所管の一般社団法人が11年9月と同12月に補助金の交付決定を通知した。
望月氏の「自民党静岡県第4選挙区支部」は11年11月に140万円、12年10月に390万円の寄付を受けた。上川氏の「自民党静岡県第1選挙区支部」も11年9月~12年11月に計90万円の寄付を受けていた。
鈴与をめぐっては13年に国土交通省と環境省の補助金を受け、望月氏の支部に140万円、上川氏の支部に60万円を寄付していたことが発覚している。〔共同〕