ファーストリテイリングは4日、都内で大手企業より1カ月ほど早い入社式を開いた。カジュアル衣料品店のユニクロなど傘下企業4社が日本国内で採用した約900人の新入社員のうち、522人が出席した。柳井正会長兼社長は「世界の国や文化など様々な壁を越え、人に負けない強みをつけてもらいたい」とあいさつした。
約900人の新入社員は前年の2倍強で同社では過去最高。中国や韓国などの外国人54人を含む。従来は本社のある山口市で入社式を開いていたが、人数が増えたため今回から東京本部がある施設内に会場を変更した。
ファストリはユニクロの海外出店などグローバル事業拡大を急いでいる。人員補強のため16年春入社の国内新卒採用は約1200人の計画で過去最高の更新を見込む。