【ニューヨーク=共同】米調査会社ガートナーが3日発表した2014年10~12月期の世界のスマートフォン(スマホ)販売台数調査で、韓国サムスン電子が米アップルに抜かれ、首位から転落したことが分かった。ガートナーによると、サムスンは11年からトップの座にあった。
昨年9月発売の新型スマホ「iPhone(アイフォーン)6」が好調だったアップルは前年同期比49%増の約7483万台でトップを奪回。サムスンは中国勢との競争激化が響き、12%減の約7303万台だった。
シェアでみるとアップルの20.4%に対し、サムスンは19.9%。前年同期は12ポイント近い差をつけられていたアップルが、今回は0.5ポイント差でサムスンをかわした。
サムスンのシェアは13年7~9月期の32.1%をピークに下落が続いている。ガートナーのアナリストは「利幅の大きい高級スマホ分野でサムスンは行き詰まってきている」としており、今春発売の新機種でシェアを取り戻せるかどうかが焦点となりそうだ。
調査では3~5位までをレノボ・グループ(シェア6.6%)、華為技術(ファーウェイ、同5.7%)、小米(シャオミ、同5.1%)と中国勢が占めた。世界全体の販売台数は30%増の約3億6748万台だった。