4日の東京外国為替市場で円相場は続伸した。17時時点では1ドル=119円65~67銭近辺と、前日の17時時点と比べて13銭の円高・ドル安水準で推移している。
朝方から円買い・ドル売りが先行した。米株安を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まり、低金利通貨の円を買いドルを売る動きが優勢だった前日の海外市場の流れを引き継いで始まった。国内株式市場で日経平均株価が続落して寄り付き、その後下げ幅が拡大すると一段と円買いが加速した。
午前10時の中値決済にかけては「国内輸出企業の円買い・ドル売り注文が入った」(国内銀行)との観測があり、円は一時、119円50銭近辺まで上げ幅を拡大した。
ただ、その後は伸び悩んだ。「119円台の前半にかけては、足元の上限とみて円売り・ドル買いが出やすい」(FX会社)との指摘があった。夕方になると円は上げ幅を縮小し、一時前日比で下げに転じる場面もあった。「取引に参加し始めた欧州勢が、円の上値の重さを意識して円売り・ドル買いをすすめたようだ」(国内銀行)との観測があった。
9~17時での円の安値は119円83銭で、値幅(高値と安値の差)は33銭程度だった。
円は対ユーロで反発した。17時時点では1ユーロ=133円70~74銭近辺と、前日の17時時点と比べて49銭の円高・ユーロ安水準で推移している。
ユーロは対ドルで反落した。17時時点では1ユーロ=1.1174~77ドル近辺と前日の17時時点と比べて0.0029ドル前後のユーロ安・ドル高水準で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕