【ワシントン＝川合智之】オバマ米大統領は９日、欧州連合（ＥＵ）のトゥスク大統領とホワイトハウスで会談した。会談前に記者団に対し「（ロシアの）制裁に関して我々は強く結束してきた」と述べ、ウクライナ東部の停戦合意の順守に向けてロシアに引き続き圧力を強める方針を表明した。

両首脳は国際通貨基金（ＩＭＦ）などと協調し、ウクライナ経済の安定に向けた金融支援についても協議。オバマ氏は東部の停戦状況の監視強化が重要だと指摘した。トゥスク氏は「我々が結束すれば、隣国に対するロシアの挑戦的政策を止められる」と強調した。

過激派「イスラム国」の外国人戦闘員対策についても議論。トゥスク氏は環大西洋貿易投資連携協定（ＴＴＩＰ）について「貿易だけでなく雇用の機会にもなる」と評価し、年内の妥結に意欲を示した。