サッカー日本代表の新監督にボスニア・ヘルツェゴビナ出身のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)の就任が12日、正式決定した。13日に来日し、東京都内で記者会見に臨む予定。日本サッカー協会が東京都内で理事会を開き、承認した。
サッカー日本代表監督就任が決まったバヒド・ハリルホジッチ氏(12日)=共同
日本代表は昨年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会でアルジェリアを初のベスト16に導いた実績を持つハリルホジッチ体制で、2018年W杯ロシア大会の出場を目指す。初采配は27日に大分市の大分銀行ドームで行われる国際親善試合のチュニジア戦で、6月からはW杯アジア2次予選が始まる。
八百長関与疑惑で2月3日にハビエル・アギーレ氏を解任してから、約1カ月にわたった監督人事が決着した。
ハリルホジッチ氏は日本協会の霜田正浩強化担当技術委員長を通じて「世界で結果を出すために、できることは全てやりきる」と決意を示した。
外国人監督は史上8人目。ボスニア出身者は06~07年のイビチャ・オシム氏以来、2人目となる。契約内容は非公表だが、年俸200万ユーロ(約2億5600万円)でW杯を見据えて1年ごとに更新する条件とみられる。
新監督選びの責任者として交渉に当たった霜田委員長は「非常に厳しい監督だが、日本人の持つ質や強みを生かし、日本が世界で戦える武器を増やしてもらえると思う」と手腕に期待した。〔共同〕