【ワシントン=共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は14日、2016年の次期大統領選への出馬意欲を示している共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が、知事在任中に私用の電子メールアドレスを公務に使用していたと報じた。ブッシュ氏は民主党の有力候補と目されるヒラリー・クリントン前国務長官の私用アドレス問題を非難しており、今後、論議を呼びそうだ。
ブッシュ氏が私用アドレスでやりとりしたメールの中には、01年の米中枢同時テロ発生直後に、州兵の中東への派遣計画や州内の原発の警備に関するものが含まれていた。
ブッシュ氏は知事退任後、州法に従い、全体の約半数に当たる28万通のメールを州の公文書館に提出した。
民主党側は早速、この問題でブッシュ氏への攻撃を強めているが、同氏の広報担当者は「取るに足らないメールに対する民主党の報復的な調査であり、元知事の方がクリントン氏よりはるかに透明だ」などと反論している。