【リオデジャネイロ=共同】南米12カ国から成る南米諸国連合(UNASUR)は14日、エクアドルの首都キト郊外で臨時の外相会議を開催し、オバマ米大統領が9日に署名した対ベネズエラ制裁に関する大統領令の撤廃を要求する声明を発表した。
声明は大統領令について「国家主権や不介入の原則に対する脅威だ」として「拒絶」を表明。米国に「国家主権と国民自決の原則の下」、ベネズエラ政府と対話するよう求めた。
米大統領令はベネズエラの人権侵害などを念頭に、ベネズエラ政府当局者7人に対して米国で保有する資産の凍結などの制裁措置を発動した。
米国はキューバとの国交正常化交渉を進めているが、キューバと同様に反米姿勢をとってきたベネズエラとの関係は悪化している。