参院予算委員会は16日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席して2015年度予算案の基本的質疑に入った。「政治とカネ」の問題や地方創生、参院選挙制度改革などについて議論した。首相は閣僚など政務三役の行動規範である「大臣規範」に、企業・団体献金受け取り禁止を明記するよう野党側が求めていることについて「大臣規範は順守されており、改正は考えていない」と述べた。
参院選の「1票の格差」の是正については「地域の代表を担保するという考えもある。参院が発足した段階では(格差が)3倍を超えている状況だった」と指摘した。その上で「各党各会派で熱心な議論がおこなわれることを期待したい」との認識を示した。