【ワシントン＝芦塚智子】米ＣＮＮテレビが16日に発表した世論調査で、クリントン前国務長官が在任中に公務で私用メールアドレスを使用していた問題について、米国民の51％が「深刻な問題」と考えていることが分かった。クリントン氏の好感度は53％で、昨年11月の調査時に比べ６ポイント下落した。

調査は３月13～15日に成人1009人を対象に実施した。クリントン氏を「正直で信頼できる」とみる人も50％と昨年３月より６ポイント減少。４月にも2016年の大統領選に立候補を表明するとの見方が強まっているクリントン氏には懸念材料となりそうだ。

ただ、今回のメール問題はクリントン氏の大統領としての資質には関係ないと考える人が52％で「重要な指標」とする人の46％を上回った。共和党は攻撃を強めているが、大統領選への長期的な影響は不透明だ。