ゆうちょ銀行は18日、親会社である日本郵政の西室泰三社長(79)が4月1日から同行社長を兼務すると正式発表した。井沢吉幸社長(67)は今月末で退任する。同日、記者会見した西室社長は「(ゆうちょ銀の)後任を選ぶ作業は続ける」と述べたが、時期などは明示しなかった。
日本郵政は傘下のゆうちょ銀、かんぽ生命保険とともに今秋の株式上場を目指している。社長兼務について西室社長は、「コーポレートガバナンス(企業統治)からみて疑義があるのは明らかにそうだ」と述べた。兼務中の経営を監視するためゆうちょ銀の取締役会に新たな組織を立ち上げる方針も明らかにした。