【ワシントン=川合智之】オバマ米大統領は19日、イスラエルの総選挙で勝利を確実にした与党の右派リクードを率いるイスラエルのネタニヤフ首相に電話で祝意を伝えた。両首脳はイラン核協議を巡り関係が悪化していたが、電話協議では軍事や安全保障などで米国が果たす役割の重要性を確認した。
両首脳はパレスチナとの紛争解決に向けた協議継続でも合意した。ネタニヤフ氏は選挙期間中に「パレスチナ国家樹立を認めない」と発言していたが、19日の米MSNBCテレビのインタビューでは「2国家による持続可能な平和的な解決を望む」と発言を修正した。
オバマ氏はイランの核保有を防ぎ、国際社会が検証可能な核計画にすることを協議の焦点としていることを改めて表明した。