26日午前の東京外国為替市場で円相場は反発して始まった後、上げ幅を拡大している。10時時点は1ドル=119円33~36銭近辺と、前日17時時点に比べ28銭の円高・ドル安で推移している。
朝方から円買い・ドル売りが先行した。軟調な米経済指標や米株安を受けて米景気の先行きに不透明感が強まり、主要な通貨に対しドルが売られた前日の海外市場の流れを引き継いで始まった。
その後、日経平均株価が反落し軟調に推移していることで投資家心理が悪化。低リスク通貨とされる円を買いドルを売る動きが一段と強まった。
10時前の中値決済については「ややドルが不足気味だったが、需給の大きな偏りはない」(国内銀行)との観測が出ていた。
円は対ユーロで4日続落して始まったが、のちに前日比で上昇に転じた。10時時点では1ユーロ=130円96銭~131円00銭近辺と同3銭の円高・ユーロ安で推移している。円が対ドルで上昇している流れが、円の対ユーロ相場にも波及した。
ユーロは対ドルで上昇して始まった後、堅調に推移している。10時時点では1ユーロ=1.0973~76ドル近辺と同0.0022ドルのユーロ高・ドル安で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕