「他人を道連れにするなんて」「身勝手だ」。フランス南東部の旅客機墜落で、副操縦士(27)が故意に墜落させた疑いが浮上したことを受け、搭乗者名簿に記載があった日本人2人の関係者からは相次いで憤りの声が上がった。
2人のうち北海道出身の佐藤淳一さん(42)は1998年に室蘭工業大大学院を修了した。指導した元教授の小幡英二さん(67)は「死にたくなって多くの乗客乗員を道連れにしたのなら、とんでもないことだ。百パーセント許せない」と怒りをあらわに。
佐藤さんの叔父の澄世志さん(65)も「もし事実なら腹立たしく、とんでもない話だ。徹底的に捜査して墜落原因を明らかにしてほしい。悔しい」と無念そうに話した。
父の幸男さん(68)は27日午前、成田空港から現地に向けて出発したが、「今言えることはありません」とのコメントを出した。
また、鳥取県出身の永田敏さん=60代=の中学の同級生で、卒業後も付き合いがあった鳥取県琴浦町の男性(66)は「乗客を巻き込むとは非常に身勝手。何かの間違いであってほしい。しっかりと事故を検証してもらえなければ、安心して航空機に乗れない」と当惑した様子で話した。
別の同級生の男性(66)も「乗客の命を預かる操縦士を航空会社はどのように管理していたのか」と語気を強めた。〔共同〕