格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは29日、成田空港から札幌(新千歳)、福岡を結ぶ2路線の運航を始めた。拠点にしてきた関西国際、那覇両空港に続き、今後は成田空港の拠点化を進める。成田―札幌線はピーチを含めた国内LCC3社が競合することになる。
井上慎一最高経営責任者(CEO)は同日、「成田は首都圏ということがポイント。まだまだ掘り起こせていない潜在需要がある」と語った。運賃設定については「(競合を)参考にはさせてもらうが、基本的には『安売り合戦はしない』という独自の判断でやる」と強調した。
成田―札幌線はピーチと同じ全日本空輸系のバニラ・エアと、日本航空系のジェットスター・ジャパンが既に運航。福岡線もジェットスターが運航しており、2路線とも国内LCCが競合する形で、価格競争が進む可能性がある。井上CEOは成田、羽田両空港からの国際線の運航も検討していると明らかにした。