さとの雪食品(徳島県鳴門市)をはじめ徳島、愛知、長野各県の豆腐メーカー3社は1日、乾燥おからの業界団体を設立した。品質表示の基準を設けて消費者が購入しやすくするほか、レシピ開発やPRなどを通じて乾燥おからの消費拡大を目指す。
乾燥おからは豆腐の製造過程で出るおからを乾燥させたもの。業界団体の名称は「日本乾燥おから協会」で、東京都渋谷区に事務局を置く。さとの雪食品のほか、おとうふ工房いしかわ(愛知県高浜市)、みすずコーポレーション(長野市)が発起人となった。
乾燥おからは総菜のほか、ドーナツやクッキーなどの材料にも使える健康食材として注目を集めている。ただ水分含有量や添加物など品質表示のルールを各社が独自に決めており、消費者には違いが判断しづらかった。業界基準を設けることで安心して購入できるようにする。