阪急阪神百貨店など主要百貨店4社が1日、3月の関西地区の売上高(速報値)を公表した。昨年3月に消費増税前の駆け込み需要があった反動が響き、前年同月比では各社、大幅なマイナスとなった。ただ、訪日外国人客向けの免税品販売は好調。雑貨や食料品も底堅く、2013年3月比では増収となった店もあった。
阪急うめだ本店(メンズ館含む)は前年同月比13.4%減った。高級腕時計などが外国人客に売れ、免税品は約4倍だ。駆け込み需要がなかった13年3月比では約2割のプラスだった。高島屋大阪店も一昨年比では約6%増。前年同月比では免税品売り上げが4倍となったものの、全体では23.3%減となった。
大丸松坂屋百貨店では大丸京都店(24.5%減)、大丸神戸店(25.4%減)に比べて免税品売上比率の高い、大丸心斎橋店(18.2%減)は減収幅が小幅だった。前年3月に全面開業したあべのハルカス近鉄本店(大阪市)は24%減だった。