【ワシントン=共同】米ホワイトハウスのシュルツ副報道官は3日、イラン核問題をめぐる欧米など6カ国とイランの協議に関し、イスラエルの安全確保が最終合意の前提になるとの認識を示した。大統領専用機内で記者団に語った。
シュルツ氏は「イスラエルにとって脅威になると感じれば、大統領は決して合意に署名しないだろう」と説明。テロ活動への支援などイランをめぐる「重大な懸念」は依然として残っていると述べ、イランの脅威を取り除くことを最優先に交渉に臨む考えを示した。
また、オバマ氏が共和党のベイナー下院議長ら議会指導者に説明する作業に入っていることも明らかにした。
オバマ氏は同日、湾岸協力会議(GCC)に加盟するバーレーン、クウェート、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の各国指導者と電話会談。ケリー国務長官もGCCの各国外相に電話し、合意について説明した。
米国務省のハーフ報道官代行は3日の記者会見で、枠組み合意に関し「核計画に関する交渉の歴史の中で最もしっかりとした仕組みを持っている」と強調した。