群馬県高崎市で買い物中の女性が相次いで硫酸とみられる液体をかけられた事件で、群馬県警は7日、23歳の女性に硫酸をかけてけがをさせたとして、高崎市山名町、無職の北村宣晃容疑者(30)を傷害と器物損壊の疑いで逮捕した。県警によると、容疑を否認している。県警は一連の事件への関与を調べる。
逮捕容疑は2日午後7時ごろ、高崎市矢中町のショッピングセンターで、群馬県藤岡市の女性会社員の背後から硫酸をかけ、コートとストッキングを溶かして穴をあけ、くるぶしに軽傷を負わせた疑い。
このショッピングセンターと、約4キロ離れたJR高崎駅ビルでは2日と6日、この女性を含む計4人が液体をかけられ、足に軽傷を負う事件が発生。4件のうち、2件の液体は鑑定の結果、硫酸と判明した。
県警は同一人物による犯行とみて6日、防犯カメラに映っていた不審な男の写真を公開したところ、「似た男を知っている」という情報が複数寄せられた。
また県警は7日、高崎市内で女子大生(20)が2日に液体のようなものをかけられ、上着の一部が溶かされたという新たな被害の届け出があったことを明らかにした。〔共同〕