京都府や奈良県の寺社などで油のようなものがまかれた事件で、奈良県警は8日、同県吉野町の世界遺産・金峯山寺の本堂(国宝)など、新たに4カ所の寺でも被害を確認したと発表した。
県警によると、金峯山寺本堂の柱や、国重要文化財の木造蔵王権現立像の足の部分などに液体がかけられた跡を確認した。近くにある東南院の建物や、同県橿原市の久米寺の金剛力士像や本堂、当麻寺(同県葛城市)でも被害があった。
奈良県内ではこれまでに、桜井市の長谷寺や明日香村の岡寺など計5カ所の寺社で国宝の建物や国重文の仏像などに被害が確認された。京都市の世界遺産・二条城でも被害があった。〔共同〕