安倍晋三首相は11日午前、3月に開業した北陸新幹線に初めて乗車した。石川、福井両県を訪問するためで、優れた技術を持つものづくりの地場企業や、県外から移住者を呼び込む高齢者住宅などを視察。新幹線開通による経済効果を確認するとともに、地方創生に重点を置く姿勢をアピールした。
金沢駅に着いた首相は、輪島塗や加賀友禅などの伝統工芸品を内装に活用した駅構内を見学。この後、地方移住を希望する都市部の高齢者を受け入れている金沢市内のサービス付き高齢者住宅「シェア金沢」を見て回った。若手農家が中心となり菓子製造やレストラン運営を独自で手掛ける農業法人「六星」も訪れた。
午後は石川県小松市にあるコマツの工場を見学した後、福井県に移動し、地場産業の眼鏡フレーム会社などを回る予定。夕方に民間機で東京に戻る。