大林組(1802)は14日、2016年3月期から始まる3カ年の中期経営計画で、連結経常利益は3年間で1500億円(毎年500億円)を目指すと発表した。風力やバイオマス発電など再生可能エネルギー事業の強化で償却負担が増えるため、計画期間中の経常利益の水準は前期推計の経常利益(600億円)を下回る見通し。
売上高は安定的に毎年1兆7000億円、営業利益は450億円を目指す。主力の建築や土木は都心の再開発工事などで安定した収益を見込む。ただ中長期的な市場の拡大は期待しにくいため、海外の建設事業や新領域事業を伸ばす。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は18年3月期で630億円(16年3月期は590億円)を目指す。
自己資本利益率(ROE)は中長期的に8%程度、配当性向は20~30%を経営目標とする。〔日経QUICKニュース(NQN)〕