高島屋(8233)が26日に発表した2015年3~5月期の連結決算は、経常利益が前年同期比2%減の83億円だった。前年にあった増税前の駆け込みの反動減が減益の主因。エイチ・ツー・オーリテイリング(8242)との相互出資を縮小し、有価証券売約益41億円を特別利益に計上したこで純利益は39%増の63億円だった。
売上高にあたる営業収益は2%減の2193億円だった。前年の3月に増税前の駆け込みで宝飾品や海外ブランド品が伸びた反動が出た。
訪日外国人の増加で、免税品売上高は前年同期と比較して約3倍の72億円に増えた。時計やバッグなど高級ブランド品が伸びた。
16年2月期通期の純利益について前期比3%増の233億円とする見通しは据え置いた。「増税の影響は薄れつつある。宝飾品など高級品の動きが良い」(村田善郎常務取締役)という。〔日経QUICKニュース(NQN)〕