関西電力は三菱商事と共同で、岡山県倉敷市に石炭火力発電所を新設する。出力11万キロワットの小型発電所で、投資額は200億~300億円とみられる。今夏までに着工し、2017年度中の稼働を目指す。原子力発電所の再稼働が遅れる中、安定して発電できる石炭火力を増強する必要があると判断した。
関電の子会社、関電エネルギーソリューション(大阪市)と三菱商事が特別目的会社を設立し、三菱化学水島事業所の敷地内に発電所を建てる。発電した電気は主に関西の企業や家庭に売る。環境影響評価の対象外になる小型発電所にあたる。 関電は商社や石油元売りと組み、宮城県や秋田県、千葉県にも石炭火力を新設する計画。16年4月の電力小売りの全面自由化をにらみ、新しい電源の開発に力を入れている。