16日午前の東京外国為替市場で円相場は3日続伸した。12時時点では1ドル=119円12~15銭近辺と、前日17時時点に比べ37銭の円高・ドル安水準で推移している。前日15日のニューヨーク市場で、同日発表された米経済指標が市場予想を下回ったことや米金利低下による日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となった流れを引き継いだ。米景気の回復が想定より遅れているとの見方から「米国の利上げ時期が後ずれするとの観測が広がったことも、ドル売りが進む材料となった」(国内銀行)との声も聞かれた。
9~12時の円の高値は118円80銭近辺、安値は119円15銭近辺で、値幅は35銭程度だった。
円は対ユーロ/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5EBE7E5E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXで続落した。12時時点では1ユーロ=127円42~45銭近辺と、同70銭の円安・ユーロ高水準で推移している。前日にドラギ欧州中央銀行/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE6E0E2E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(ECB)総裁が示した欧州経済を巡る認識が楽観的と受け止められ、ユーロ買いが入った流れを引き継いだ。弱い米経済指標を受けたドル売り・ユーロ買いの影響もあったもようだ。
ユーロは対ドルで続伸した。12時時点では1ユーロ=1.0694~98ドル近辺と同0.0090ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。低調な米経済指標によるドル売りの流れが対ユーロにも波及した。
オーストラリア(豪)ドルは対米ドルで上昇した。12時時点では1豪ドル=0.7748~51米ドルと同0.0165米ドルの豪ドル高・米ドル安水準で推移している。10時30分過ぎに1豪ドル=0.7780米ドル近辺と、3月27日以来約3週間ぶりの豪ドル高・米ドル安水準を付ける場面があった。豪統計局が日本時間10時30分に発表した3月の雇用統計で失業率が市場予想より改善したことを好感し、豪ドル買いが広がった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕