群馬県館林市の多々良川で15日に女性の遺体が浮いているのが見つかり、県警は17日までに、死体遺棄事件として館林署に捜査本部を設置した。同本部は遺体が3月25日に行方不明になっていた栃木県足利市助戸、化粧品販売業、萩原孝(たか)さん(84)と確認した。
発見時、遺体の頭には布状の袋がかぶせられ、首にマフラーのようなものが巻かれていた。司法解剖の結果、3月下旬に死亡したと推定される。目立った外傷はなく、死因は判明しなかった。
捜査関係者らによると、群馬県千代田町の駐車場で4月2日、40代の女性の車内から微量の血痕が見つかっていた。女性は群馬県板倉町に住み、萩原さんが行方不明になった同日から行方が分からなくなっており、県警は女性が何らかの事情を知っているとみて行方を捜している。
15日午前11時ごろ、川に浮かんでいる遺体を通行人が見つけた。萩原さんは車で自宅を出たまま行方不明となっていた。車は4月4日に足利市内の駐車場で見つかっていた。〔共同〕