道内の自然や歴史、文化を幅広く紹介する「北海道博物館」が札幌市に18日開業した。2013年11月から休館していた北海道開拓記念館と、道立アイヌ民族文化研究センターとを統合し、展示や内装を一新。アイヌ文化に関する展示を増やしたほか、説明を多言語で表記した。
新施設は野幌森林公園内にある。展示スペースは約3千平方メートルで、約3千件の資料を公開した。「アイヌ文化の世界」「生き物たちの北海道」など5つのコーナーに分かれており、楽器の演奏体験など触れて楽しめる展示も数多く用意した。
17日の開館記念式典で高橋はるみ知事は「外国人観光客など多くの来道者に見てもらうため説明の多言語化を進めた。本道の文化が国内外に広まってほしい」と話した。
入館料は一般600円、高校・大学生300円、中学生以下と65歳以上は無料。開館時間は5~9月で午前9時半~午後5時、10~4月で午前9時半~午後4時半。原則月曜休館。