日本電機工業会(JEMA)が20日発表したエアコンや洗濯機など白物家電の2014年度の国内出荷額は、前年度比12.2%減の2兆1255億円だった。前年度の実績を3年ぶりに下回った。消費増税による反動減と夏の天候不順の影響で、ルームエアコンなど主力製品の販売が落ち込んだ。
製品別ではルームエアコンが15.4%減の6457億800万円、冷蔵庫が17.5%減の3997億2900万円でともに3年ぶりのマイナスだった。洗濯機は12.0%減の2775億9300万円で5年ぶりのマイナスになった。
JEMAは「13年度比ではマイナスだったが、過去10年の平均値(2兆1065億円)は上回った」とし、「消費者の省エネ・節電志向が続き、高単価・高機能の製品が売れている」と底堅い需要の推移を説明した。
同日発表した3月の白物家電の国内出荷額は、前年同月比20.9%減の1913億5300万円だった。前年実績を6カ月連続で下回った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕