町村信孝衆院議長は20日、議長を辞任する意向を固め、自民党幹部に伝えた。14日に体調を崩し、都内の病院に検査入院しており、今後も議長職を続けることが困難と判断した。21日の衆院本会議で辞職を正式に決めたうえで後任議長を選出する方向だ。
町村氏が欠席した16、17両日の衆院本会議は川端達夫副議長が代理を務めていた。町村氏は20日午後に衆院に辞職届を提出した後、記者会見して説明する。これを受けて衆院は同日夕に緊急の議院運営委員会を開いて対応を協議する。自民党は後任議長選びを急いでいる。
昨年12月に議長に就いた町村氏は2012年の自民党総裁選に出馬した際に軽い脳梗塞を発症し、途中で選挙運動を取りやめた。今回は検査入院後に本人が党幹部と連絡を取り合うなど復帰を視野に入れていたが、「議長という重責も踏まえ、大事を取ることにした」(町村氏周辺)という。