インターネット検索大手のグーグルが提供する地図サービス「グーグルマップ」で、皇居内の施設に「オウム真理教皇居支部道場」、原爆ドームに「核実験場」などとでたらめな表示が書き込まれていたことが20日、分かった。グーグルは表示の削除などの対応を始めた。
グーグル日本法人広報部などによると、東京都千代田区の警視庁本部に「サティアン」と表示されるなど、国内外の10カ所以上の施設ででたらめな表示が見つかった。
グーグルマップでは、マップ上の施設などの表示が利用者の書き込みなどによって変わってしまうことがある。
セキュリティー大手のラックの西本逸郎取締役は「今回のケースは悪質ないたずらとみられる。重要な施設については勝手に書き込めないよう、国などが対応を求めるべきではないか」と話している。